【失敗談】奨学金を繰り上げ返済しないほうが良い3つの理由

節約術

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ごきげんよう りんくんです。

学生がたいへんお世話になる奨学金も、就職後には一転して返済が家計の負担になります。

まとまった貯金ができると「繰り上げ返済」という選択肢がでてきますね。

ですが、奨学金の繰り上げ返済はちょっと待ってください!

  • 奨学金は繰り上げ返済した方がいいの?

この疑問に対するわたしの回答はNo

実体験をもとに、奨学金の繰り上げ返済をしないほうが良い理由を解説します。

奨学金を返済中の人も、これから奨学金を借りる人も参考にしていただけます。

貸与通知書と実際の差には注意

奨学金借入額と返済期間~著者のケース~

  • 理系学生
  • 大学進学の条件は学費を自分で払うこと
  • 在学中に有利子と無利子合わせて600万円を借入
  • 20年間で完済するプラン

奨学金の貸与通知書には最大金額が記載されている

大学卒業後から、有利子奨学金の返済額には利息分が加算されます。

私のケースでは、貸与額通知書によれば20年間で80万円ほど、年4万円の利息を納める計算。

しかし、これは利率の上限3.0%で計算した場合の話。
実際の適用利率は1.0%に満たなかったのです。

そんなことも知らず80万円払うものだと思い込んでいた私は、利息を払うのは負けた気がしていたので、有利子奨学金だけ繰り上げ返済しました。

奨学金を繰り上げ返済しない方が良い3つの理由

奨学金を繰り上げ返済しない方が良い3つの理由
  • 奨学金は低金利
  • お金は自己投資にも資産形成にも使える
  • 奨学金は返済の見通しが立てやすい

奨学金は低金利

独立行政法人日本学生支援機構の奨学金は低金利。

上限が3.0%、実際の金利はもっと低いです。

貸与終了時点の利率が適用され、近年は1%以下になっています。

貸与終了年度ごとの貸与利率(3月に貸与終了の場合)[単位:%]

卒業年次 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
利率固定方式 1.50 1.50 1.52 1.41 1.17 1.08 0.82 0.63 0.16 0.33 0.27 0.14 0.070 0.268
利率見直し方式 0.90 0.80 0.60 0.60 0.40 0.20 0.20 0.10 0.10 0.01 0.01 0.01 0.002 0.004

参考:独立行政法人日本学生支援機構 平成19年4月以降に奨学生に採用された方の利率より

住宅ローンは35年・固定金利で1.35%くらいなので、ここ10年くらいは住宅ローンよりも低金利なことが分かります。

お金は自己投資にも資産形成にも使える

繰り上げ返済を考えている方であれば、まとまった金額を用意できているはず。

  • 奨学金を「借金」では無く、「融資」と考えてみてください

そして融資金を投資にまわします。

投資対象は

  • 自己成長のための投資
  • 資産形成のための投資

自己成長のための投資であれば、給料アップやスキル獲得が見込めます。

資産形成のための投資であれば、つみたてNISAやiDeCoを活用して低いリスクで資産を増やせます。

資産形成のため投資では、現実的な範囲で、奨学金の金利よりも高い年3%程度の資産増もねらえます。

奨学金は返済の見通しが立てやすい

奨学金は借主に無理がないようなシステムになっていて、借入金額が多い場合でも月々の返済額を抑えて返済期間が長くなります。

奨学金返済でいきなり貯金が無くなることはありません。

定額返済であれば支出の見通しが立てやすく、ライフプラン設計への影響も少ないです。

むすび:お金は奨学金の繰り上げ返済より有意義な使い方を!

奨学金の繰り上げ返済をしないほうが良い理由を解説しました。

奨学金は繰り上げ返済した方がいいの?

お金は奨学金の繰り上げ返済よりも有意義な使い方を考えましょう。
理由は次の通り。

  • 奨学金は低金利
  • お金は自己投資にも資産形成にも使える
  • 奨学金は返済の見通しが立てやすい

では また。

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